※ 5月3日は法然上人御忌大法要のため5月1日、2日、3日は準備等により
開帳事業は出来ません。
正観寺の山号は医王山、院号は薬師院であり、寺の歴史とも深い縁を感じる。
正観寺が三十三年に一度の平成二十九年、三浦薬師如来大開帳で十九番札所となるまで、三浦薬師如来霊場番外となっていた。これは古来当寺お薬師如来様が、村の鎮守として親しまれていた事に由来すると思われる。
当寺のお薬師様は明治政府の神仏分離政策(明治初年)が行われるまでは「如来」の名とともに、「薬一王」の名で村の鎮守として親しまれていた。神仏分離政策後は鎮守の肩書きは消滅し、如来として現在に至っている。しかし、その村人の健康・安全を願う精神は継承すべき物であり、今も正観寺薬師堂御拝には鎮守時代、薬師堂に掲げられていた「薬一王」の額(レプリカ)を掲げ伝えている。このような歴史的経緯から、地理的に見て一番札所と二番札所の間にやや順を別にして、今回から正観寺薬師如来を十九番札所とさせていただいた。今でも、毎年一月八日には初薬師を続けている。